Archive for 5月 2011
エンジェル投資家がお金を出しても使いたいWebサービス

ペンシルバニアのエンジェル投資家、Gabriel Weinbergさんが書いたエントリが話題になっていました。本人が利用している有料のサービスを列挙しているのですが、どのようなサービスが実績がありそうなのかを推し量る材料になりそうです。
エンターテイメント
- Hulu – Plus iPadでテレビ番組を見る
- THE DAILY 新聞をiPadで読む
仕事効率化
- Skype 3方向ビデオチャット
- Amazon Prime 2day shippingを無料にする為
- Google Apps for Business メール
- github コードリポジトリ
- Ooma インターネットベースの家電話
- Hello Fax オンラインファックス
インフラ
- Amazon Web Service クラウド
- Linode.com バーチャル共用サーバ
- DNS MADE EASY DNSホスティング
- pingdom サイト監視サービス
- Server Density サーバー監視サービス
- Jungle Disk オンラインバックアップ
有料で課金され続けるサービスを使うというのはちょっとした壁があるので、これは有用なリストとして受け入れられたようです。コメントもたくさんついており、同じコンセプトのエントリを自分で書いてみるのも面白いかもしれません。
via:http://www.gabrielweinberg.com/blog/2011/05/online-services-i-pay-for.html
グーグルの最新データセンターは海水でサーバーを冷やす

チューリヒで行われたEuropean Data Center Summitで紹介されたグーグルの最新のデータセンターのビデオが話題になっていました。このデータセンターがあるのはフィンランドのハミナという都市。ユニークなのは冷却にバルト海の海水を使うという点です。

海水を使う為に海沿いに建設された巨大な建物。元々は製紙工場だったそうです。

冷却水などを通すための大量の配管。
他にも風車や風景が写っていてある意味癒し系のビデオなので軽い気持ちでご覧になってみてください。まだ建設中なのでサーバーラックなどは映っていないですね。このデータセンターを運用するのはもうITエンジニアのスキルの域を超えている気がします。
via:http://www.datacenterknowledge.com/archives/2011/05/24/video-inside-googles-newest-data-center/
ニューヨークで行われたMongoDB Meetupの様子
ドキュメント指向のデータベースの中でもFourSquareのような大きな採用実績の多いMongoDBのMeetupに行ってきました。ニューヨークはMongoDBの開発元、10genのオフィスがある事もありMeetupはかなり頻繁に開催されています。

何はなくともまずピザが出るのがアメリカンスタンダード(?)。

お腹が膨れたところでセッション。なお僕の見る限りだとアメリカのMeetupは1回の開催でセッションは1つなのが殆どです。(セッションが無い事もある)
PHPフレームワークLithiumの作者、Nate Abeleさんが約2年の利用経験を元にロックの制御やオートインクリメントへの対処、型の取り扱いなどについてノウハウを語っていました。詳しいセッションの内容は動画をご覧ください。MongoDBの実践的なTIPSが気になっていた人には「あるある」といった感じの内容なのではないでしょうか。
cakephperさんによるセッションの内容のサマリ(日本語)
http://d.hatena.ne.jp/cakephper/20110525/1306289903
via:http://www.meetup.com/New-York-MongoDB-User-Group/events/16027270/
coderwall – githubをゲームの”実績”風に表示

プログラマーにとってはTwitterのアカウント並みに一般的になったgithubですが、github上での活動内容をゲームっぽく表示するサイトが登場していました。githubのアカウントでログイン後にデータが取得されるとgithubでの活動内容を元にXBOXの「実績」風のバッチを表示してくれます。一覧やランキングがまだ実装されていないようですが、見た限りだと下記のような実績があるようです。
- オクトプッシー 自分のリポジトリがgithubの公式チームにフォローされる
- セイウチ 4種類以上の言語のリポジトリを所有
- レミングス100 100人以上のウォッチャーのいるプロジェクトを書く
- フォークド100 自分のリポジトリが100回以上フォークされる
- チャリティ 他人のプロジェクトをフォークして、コミットする
公開されているリポジトリ上なので意味ない活動をするのは難しいでしょうが、github廃人を目指すのには都合が良さそうです。ランキングが公開されればgithubで活発な活動をしているユーザーが脚光を浴びる事になりそうですね。なお登録後に所定のツイートをする事でデータ取得までの待ち時間が短くなるようです。
タイムゾーン別のインターネットユーザー数

世界中で利用されているインターネットですが、各地には時差があるので多くのユーザーが利用する時間帯のずれが国際的なサービスでは問題になることがあります。Royal Pingdomに各タイムゾーンごとのインターネットユーザーの統計が掲載されていました。
それによるとポイントとなるのは以下の5つのポイント。
- UTC+8(東アジア)とUTC+1(ヨーロッパ、アフリカ)の2つのゾーンの利用者数は飛び抜けている
- 5億ユーザーを擁するUTC+8が最大の利用者層(中国は全土で同一のタイムゾーン)
- 3.5億ユーザーのUTC+1が二番手(ドイツ、イタリア、フランス、ナイジェリア、スペイン、ポーランド、オランダが多くを占める)
- 1.6億ユーザーのUTC-5が三番手(アメリカ東海岸、コロンビア、カナダ)
- 7つのタイムゾーンが1億ユーザー超
その他、アメリカ国内の分析や数値の算出方法が原文で触れられています。結果的に中国のインターネット利用者数の大きさが際立つ統計ですね。
via:http://royal.pingdom.com/2011/05/19/internet-users-per-time-zone-chart/
先週のA-Listersまとめ #3

Photo by Nathanaël VALERO
4月21日にオープンしてからやっと1ヶ月を過ぎた当サイト、A-Listersですが、先週は計11本の記事を公開しました。これらの記事への反響などを振り返りながら今週もスタートです!
テック系カンファレンスで良いWiFi環境を作る方法
先週公開された中でいちばんアクセスがあったのはこの記事。カンファレンスを主催している人にとって実用的な情報なだけではなく、出席している人にとっても「イベントの WiFi環境ってなんで必ずといっていいほど落ちるんだろう?」と、気になる話題だったのかもしれません。
まっちゃだいふくさんのブログでご紹介いただきましたが、その際の「カンファレンス現場でのWi-Fiもネットワーク管理と同様に、監視と管理が必要ってことか。」というタイトルにこの記事がうまく集約されていますね。
無線環境に関するアンケート結果ではA-Listers読者の皆さんのWiFi対策の現状を知ることができてなかなか興味深かったです。イーモバイル保有と答えた方がいちばん多く約3割。その他、ドコモのモバイルルーターやWiMAXなどを合わせると7割を超え、「普通の携帯のみ」と答えた方よりも多い割合となりました。

美しすぎるギークと行くザッポスのオフィス
次に人気だったのは、ベロニカが靴のオンラインストアZapposのオフィスを紹介する動画についての記事。ザッポスは顧客や従業員の幸せ(Happiness)をとことん追求して成功している会社として、IT業界に限らずアメリカのビジネスの世界で大きな注目を浴びています。日本ではまだあまり知られていないのかもしれませんが、全米でベストセラーにもなった書籍の翻訳版、「顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説」に詳しく書かれていますので、動画を見て気になった方は手にとってみては?
完璧なCTOの14の条件
CTOに関する記事は、Mashable.comからの初の引用でした。Mashableは日本では意外にあまり知られていないIT系ブログのような気がします。現在月に3千万PV以上あると言われており、ソーシャルメディア系ニュースが多いのが特徴なのですが、TechCrunchとはまた違った視点でテクノロジーニュースを紹介しています。TechCrunchとの比較については、2009年の記事になりますがakkyさんの「MashableとTechCrunch」に詳しく書かれていますのでご参考にどうぞ。
その他の反響
先週からじわじわと、ブログでの反響や意外な方からのTwitterの反応なども目にするようになりました。
いまだに根強い人気を誇る「データベースの間違った使い方10項目」という今月前半公開の記事ですが、「いきあたりばったりのアーキテクチャと教訓」としてPublickeyさんにピックアップしていただきました。スライドの詳説が分かりやすく、前述の当サイトの記事がおもしろかったという方にはかなりオススメです。
「売れっ子フロントエンドデベロッパになる為の10のスキル」については、元記事の作者であるRuben Timmermanさんが注目してくれていました。「A/Bテストをしたことがある?」というアンケートまでGoogle翻訳で読んでくれていたようです。
ちなみにこのアンケートでは「ABテストってなに?」という回答が半数ありました。効果測定のために複数のパターンを比べるテストの手法のことで、利用者の反応をもとに最適なUIや素材を探るために使われています。
また、「GitHub 創始者が起業するまで」についてカーネル読書会の吉岡弘隆さんに@alistersjpへのメンションを頂きました。読んでいただけて嬉しい限りです。
それでは今週も、「140字に収まらない海外テックネタ」を引き続きお届けしていきます。お楽しみに!
その他の記事
優れたプログラマの姿勢トップ10

Steve Rileyさんがブログに書いていた記事がリバイバルでバズっていました。「The Top 10 Attributes of a Great Programmer」と題して優れたプログラマが持っている姿勢をリストアップしています。
- 優れた問題解決者であること
- 物事を遂行すると同時に怠惰である
- 他人のコードを理解する
- プログラミングへの情熱
- 学びたいという欲求の為に学ぶ
- 数学が得意
- コミュニケーションスキル
- ディベートに強い
- 超楽観主義者
- 超悲観主義者
本人の体験ベースで書かれていることもあり納得しやすい項目ですね。記事内ではさらに追加の10項目として時間の見積もり力やスキルを他のプログラマに伝えられるといった内容も挙げられています。またコメント欄でも20件以上のリプライがあり、いろいろ指摘が出ています。
- 11個目にユーモアのセンスを追加だ
- Emacsのアウトラインモードを使うと思考の助けになるよ
- 12番:優れた英語力
- 優れたプログラマを具体的に挙げて欲しいな
皆さんは優れたプログラマとは何だと思いますか?
via:http://programmingmatters.com/the-top-10-attributes-of-a-great-programmer/
スタートアップに学ぶ個性的な企業になる方法
スタートアップというとユニークな制度やサービスを行っている事が多いですが、企業が個性を持つ事の例を紹介した記事が話題になっていました。オーガニックよりのスーパーマーケットチェーン、Trader Joe’sは商品の値札をアーティストを雇って手書きする事で親しみの持てる内装を作ろうとしており、なんとその数は140万枚。でもそのおかげでポップな値札や地域の路面電車を題材にしたサインなどが作られているという分析のようです。
またインターネット企業が個性的な演出を施している例も挙げられていました。
- オンラインの靴通販 ザッポス(zappos) ジョークが聞ける専用の電話番号を開設
- アフィリエイト広告 Woot アフィリエイター登録の仕組みをコミカルに説明(表題の画像)
- グルーポン メールマガジンを配信解除した後に「こいつがあなたにメールを送っていました」とCEOの画像が表示され「おしおき」をクリックすると水をかけるビデオが流れる
グルーポンのビジネスモデルは有名ですが、こういったコミカルな面は少し目新しい気がしますね。メールマガジンを購読していなくても「おしおき」は出来ますので宜しければ試してみてください。
売れっ子フロントエンドデベロッパになる為の10のスキル
オランダのテック系コミュニティ、FronteersでRuben Timmermanさんが発表した資料が賞賛を浴びていました。ヨーロッパのコミュニティの様子というと想像もつかないですが、ピザにビールにスライドなんていうカジュアルなmeetupから上の写真のような大掛かりなイベントまで色々と行われているようです。フロントエンドというとHTMLやCSSなどのコーディングのイメージがありますが、このプレゼンが主題とした点は少し違ったようです。
- 新しいツールを追いかける
便利なツールはたくさんありコンバージョンの向上に役立つ。kissmetrics Usabilla Padi Act など - それは自分の仕事か?
マーケティングやUXのアイデアを形にするのがフロントエンダーの役割 - デベロッパとのコミュニケーション
フロントエンダーはバックエンドエンジニアなどの力を借りなければならない。コミュニケーションスキルが重要。 - WEBアプリケーションがどう動いているかを理解する
(ボタンを変更したらシステムの挙動が変わった失敗談の例あり) - デザインを再利用するセンス
- 勇気か説得力
テストの過程でコンバージョンが低下する事もある。そういった際にうまい説得をする - コンバージョン(転換率)マニアになれ
- マニアックでないコードを書け
後で変更しやすいように - スピードにこだわれ
速度はコンバージョンに直結する - モックアップは素早く
ランチの際に出たアイデアもすばやく形にして見せれるように
悪くても百万になるスキル「10 Skills to Become a Frontend Developer worth Millions」という事でなにかと思いましたが、コンバージョンの向上を追求する役目を追求するというストーリーだったんですね。たしかにコーディング部分だけで競争をしていくのは厳しいと感じた人が、その先を見るビジョンとして共感していたようです。
via:http://devblog.eduhub.nl/frontend-developer-worth-millions
DHH氏のキーノートスピーチに使われたイラスト
ボルチモアにて、現地時間の16日よりRuby on Rails開発者のイベント RailsConf 2011がスタートしました。Rails開発者のDHHことDavid Heinemeier Hansson氏によるキーノートスピーチのレポートがDHH’s RailsConf 2011 Keynote Live-Blogged Hereにて公開されています。
今回のDHH氏のスピーチは「The Asset Pipeline and our Post-Modern, Hybrid, Javascript Future」と題したもので、来るべきRails 3.1の新機能紹介が中心となっています。が、今回はその内容ではなく、スピーチに使われたスライドのイラストにまつわるエピソードを紹介します。
スピーチのタイトルどおりに未来風(だけどちょっとレトロ)なパイプラインと宇宙船が描かれたこのイラストは、このスピーチのためにMike Rohdeさんという方が描かれたそうで、DHH氏に依頼されてからイラストを仕上げるまでの流れがブログで公開されていました。
この方、DHH氏が所属する37signalsの書籍 REWORKのイラストも担当された方だそうです(邦訳は「小さなチーム、大きな仕事」ですが残念ながらイラストは収録されていません)。
さて、今回DHH氏からはスピーチのタイトルとThe Jetsons風の宇宙船というイメージが伝えられ、Mike氏はまず、
- PenultimateというiPad用のスケッチソフト
- 自分の指
- Stylus Socks Pro
を使ってデジタルなスケッチを仕上げました。それをiPadからダイレクトにDHH氏に送り、コンセプトとデザインの大枠が決まったら、次はモレスキンとペンを使ってアナログなスケッチを作成、それをスキャンしたものをPhotoshopで仕上げる、という流れで完成させたとのこと。
ちなみにキーノートの本番は月曜日、依頼があったのが金曜日でしたが、DHH氏のツイートによるとどうやら日曜日には仕上がっていたようです。
最近は、クリエイティブ・コモンズな画像や有料の写真素材をスライドに取り入れる方が増えてきましたけれど、あえてオリジナルな手書きスケッチを取り入れてみるというのも目を惹いて面白いかもしれませんね。






