GitHub 創始者が起業するまで
世界で面白いことをやっているギークたちがどういう環境で働いているか?というインタビュー記事を載せている「The Setup」というサイトがあるのですが、先日そこに GitHub 創始者のひとりであるトム・プレストン-ワーナーさんが掲載されました。

Tom Preston-Werner (Photo by The Setup)
彼は自身のブログで「そこに載せるバイオグラフィーを書いたんだけど『長すぎ。』って却下されちゃった…」と、その原文を公開しています。
大学で理論粒子物理学者を志したもののコンピューターサイエンスへ転向した理由は「数学は好きだけど、仕事にするには現実のささいなことにふりまわされすぎるタチだから」とのこと。加えて、8歳の時から BASIC プログラミングで遊んでいて、フィードバックがすぐに得られる点が好きだったと書いています。
結局大学をドロップアウトし、ドットコムバブルに翻弄されたりといった6年間を過ごした後サンフランシスコに引っ越した彼。グローバルなアバターサービスの Gravatar を作ったり、Wikipedia 検索エンジンの Powerset という会社で働いたりしていたそうです。彼も、
ランチのタコスを買ってたら、隣にいるグループが組み込みプロセッサ上で C を最適化するための込み入った話をしてた、なんていうのは他の場所じゃありえないよね。
と表現しているようにプログラマ文化の濃いSF。そこで Ruby コミュニティの勉強会や飲み会に通うようになったのがきっかけで GitHub プロジェクトのパートナーとなる Chris Wanstrath と PJ Hyett に出会い、夜や週末の時間を使って6ヶ月後にサービスを立ち上げます。Powerset がマイクロソフトに買収されるタイミングで、30万ドル(約2400万円)という年棒のオファーを前に、GitHub をフルタイムの仕事にすることに決め会社を辞めたとのこと(このくだりについてはまた別に興味深い記事があります)。
「The Setup」には前述の共同創始者クリスさんの環境も登場します。他にも Google、Tumblr、TextMate、Processing などの開発者、塊魂のゲームデザイナ、YCombinator のポールグレアムなど個性的な面々がたくさん登場していますので、アーカイブからぜひ読んでみてください。トムさんほど長いバイオグラフィーは見つかりませんが、どれも使っているソフトやその理由などから人となりが見えてくる記事となっています。
[…] また、「GitHub 創始者が起業するまで」について吉岡弘隆さんに@alistersjpへのメンションを頂きました。読んでいただけて嬉しい限りです。 @hyoshiokHiro Yoshioka @yando @alistersjp 30万ドルのオファーを蹴ってgithubに参加するって。すげーな。さすがだ。 2011/05/16 22:09 via webReplyRetweetFavorite […]
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2011/05/23 at 10:03