Posts Tagged ‘起業’
New York にソフトウェアエンジニアリング高校
Etsy のコードを deploy する Fred Wilson
New York 市長 Michael Bloomberg の最近のテック産業への入れこみようは目を見張るものがあります。昨年の NY Tech Meetup でスピーチをしたり、2012年の個人的な抱負はプログラミングを学ぶこと と語ったとか。今度はソフトウェアエンジニアリング専門の高校を作るようです。
新しい高校の名前は The Academy for Software Engineering。今回のプロジェクトの出資者であり、多くの New York テックシーンのメンターである、Fred Wilson も Union Square Venture を構える、New York の Union Square に2012年の秋学期開校します。
Bloomberg Announces New Software Engineering High School, Opening in the Fall
Betabeat の記事は、Bloomberg 市長の挨拶をメインに据えていますが、stackoverflow や、ソフトウェア開発に関するエッセイで有名な Joel Spolsky もこのプロジェクトには関わっているようで、ブログエントリがありました。
New York City gets a Software Engineering High School
Joel Spolsky 曰く、新しい学校について以下の4点を熱く語っています:
- “限定/選抜なし”の学校です。学校の成績や出席は合否に大きく影響しません。それよりも生徒の興味が重要です。(特に New York の)多くの移民は、英語が十分でなく、そのせいで科目の成績も今ひとつなことがありますが、彼らだってすばらしいソフトウェアを作ることができます。優れた成績の生徒だけを集めるより、バラエティ豊かな生徒の方が学校をより豊かなものにするでしょう。
- 我々はソフトウェアエンジニアがもっと必要です。米国の教育システムはテクノロジー産業の要求を全く満たすことができていません。
- 我々はもっと多様性も必要なのです。多くの名門大学で、コンピュータサイエンスは、白人とアジア人の男性という非常に限られた枠内から成り立っています。マイノリティや女性はほとんど見かけません。
- 職業訓練学校ではありません。多くの職業訓練学校と違って、厳格にアカデミックな分野と大学への準備という側面があります。
コンピュータサイエンスといえば外国人が多いという感じがしますが、これは高校の話なので、若いアメリカ人へのアピールなんですね。Bloomberg 市長のスピーチに『Yelp や General Assembly があるNew York テックコミュニティの成長拠点である Union Square に、新しい学校は開校します。新しい学校の生徒たちには、是非そうした会社で働いてもらいたい、もしくは新しい会社を初めて欲しい。』とありました。この学校がこの先の 10年、New York のテックシーンを大きく変えることになるかもしれません。
起業家向けサンフランシスコ沖の水上ハウス
日本でもコワーキングやシェアオフィスに関する話題が増えていますが、アメリカではさらに一歩進んだ(クレイジーな)アイデアが飛び出したようです。Blueseed社は「ビザ問題の心配の無い洋上起業家」というスタイルを生み出そうとしているようです。プランによるとリノベーションしたクルーザーをサンフランシスコから12マイルの沖合に停泊させ、そこに居住スペースと執務スペースを設けるとの事だそうです。最大で1000人ほどが居住できるようになる予定で、テレビメディアのニュースでも既に話題として取り上げられたそうです。
サイト上のFAQでは「船酔いしませんか?」「津波やハリケーンは大丈夫ですか?」「海賊は?」といったかなり個性的な項目が並ぶ一方で、税金についての質問も上がっています。本当に実現に至かどうかは別としてスケールのでかいネタであることは間違いないですね。
via:http://www.geekwire.com/2011/startup-incubator-takes-seas
シアトルの15歳の少年が自分のスタートアップを売却
シアトルに住む高校生の少年が自身の企業をActivePerlなどで知られるActiveStateに売却したそうです。話題になっているのはDaniil Kulchenkoさんで彼が起業したのはPerlのPaaSサービスであるPhenonaです。なお買収額は未公表のようです。彼はパートタイムでActiveStateに加わる予定らしく今後要注目のハッカーかもしれませんね。先日のDuoStackの買収もありましたがPaaSに関しては提供できるスタックの種類を揃えるべく早くも統廃合が始まっていますね。
これからPaaSを使うかどうかを考えている我々はどれだけこの少年に遅れをとっているのでしょうか・・・
via:http://www.geekwire.com/2011/seattle-area-15yearold-sells-startup-company-activestate
起業する10の理由と起業しない10の理由
おそらく野心のあるプログラマーやクリエイターなら起業を考えた事はあるのではないでしょうか?ソーシャルやゲーム関係に関する話題などを取り上げているVentureBeat上に掲載された「起業する10の理由と起業しない10の理由」が話題に挙っていました。書き手は投資銀行に勤めているMegan Lisa Jones氏です。
さて記事内で紹介されている起業する理由としない理由は以下の通り。
起業する10の理由
- 基本的な条件を満たしたアイデアがある
大きく成長している市場で、マネタイズする方法が明らかで、協力するパートナーが居て、長期的なポテンシャルがある。 - あなたが自身の金銭的、業務的なリスクをコントロールする余裕がある。
- あなたが不安定で長時間労働ができる。
- あなたがその市場、製品、サービスに愛情がある。
- あなたにその業界への情熱がある。
- あなたが職を必要としている。(かつ職を探すよりも魅力的)
- あなたが確かなスキルやコネクションを持っている。必要な競合調査などの考えうるリサーチも済んでいる。
- 信頼できる他人にあなたのアイデアを確認してもらっている。
- ビジネスの立ち上げが既に趣味の一環になっている。
- 犠牲を払ってでも、素晴らしい会社を作りたい。
起業しない10の理由
- 良いアイデアはあるが、十分なリサーチをしていない。
- みんながそれで儲けているように見える。
- マーク・ザッカーバーグのようになりたい。それに彼はただの若僧だ。
- すぐに大金を得たい。
- 素晴らしい次の時代のキラーアイデアを見つけたから。(何故、誰もやっていないのだろうか?)
- 職が必要で他にどうしたらいいかわからない。
- 今実行しなければ、キャリアが行き詰まってしまう。
- あなたが自分の上司や業界や配偶者を嫌っている。
- 自由なスケジュールで働きたい。
- 創業者として名声を得たい。
非常に手厳しいリストですが、Meganさんは「スタートアップは決して簡単ではなく、理由やアドバンテージ、リスクを評価した上で何か優れたものを作りましょう」と締めくくっています。スタートアップを評価する側の人の意見なので冷静ですね。
via:http://venturebeat.com/2011/06/08/10-reasons-to-start-a-company-and-10-not-to/
完璧なCTOの14の条件
エンジニアたるもの、一度はCTO(最高技術責任者)の座に就くべく研鑽に励んでいるかと思います。ニューヨークの広告制作会社のScott Gerberさんが完璧なCTOをどうやって探す方法について周囲の人に聞いた内容をまとめたエントリが1400回以上もツイートされ話題になっていました。テクノロジーカンパニーの成長と戦略の鍵を握るとされるCTOに対して求められる条件は以下の通り。
- リーダーシップ
- 過去の実績
- 責任感
- ビジネスの成長への視点
- 前例の無い問題の解決力
- 技術者から評価される実力
- 空き時間に新しい技術を試すような意欲
- 誠実さと個性
- 運営力と実行力
- スタートアップでの経験
- 雰囲気にマッチすること
- 名門出身者(MIT スタンフォード等)
- 問題が解決するまであきらめない
- コーディングより先を見通す力
なんというか無茶を言うなっていう感じの条件ですね。
この記事はCTOを雇う起業者側の視点、つまり技術の感覚が無い人がどうやってCTOを見つけるかという視点で書かれているのですが。エンジニアがエンジニアでない人からの評価をどうやって高めるのかやビジネス側がエンジニアに何を期待しているのかという意味で参考になるかもしれません。各項目の理由などは元記事に書かれているのでご覧になってみてください。しかしなんでこの記事がそんなに話題になったのか納得できないで居ます。(ツイートにも特に感想が書かれていない)
via:http://mashable.com/2011/05/07/cto-startup-hiring/
ミニブログPlurk.comの共同創業者Amirがチリで起業した理由
I am starting a company in Chile
台湾などアジア圏で流行しているPlurk.comというミニブログサービスがあります。このサービスの共同創業者だったAmir Salihefendicさんがチリの起業プログラムに参加してチリで起業する事にしたとブログで発表していました。
彼が欧米のスタートアップ支援プログラムでなく、チリの支援プログラムを選んだ理由は
- プログラムがチリ政府によって運営されていて安定したサポートが受けられるように見える事
- それぞれのスタートアップが受け取る4万ドルという補助金の大きさ
- チリはラテンアメリカの中で経済的に優れている国であること
- このグローバルなプログラムでチリ人に限らず、多くの事業家やハッカーと出会えた事
- 彼自身が旅行とスタートアップを起業する事が好きな事。(それを同時にチリで出来るのなんてお得でしょ?)
このプログラムは300の起業に支援を行う予定のようです。元エントリにはさらに詳しい情報などもありますのでどうぞ。プログラムの動画もありました。
日本や別の国の起業支援プログラムを調べてみるのも面白そうですね。