DHH氏のキーノートスピーチに使われたイラスト
ボルチモアにて、現地時間の16日よりRuby on Rails開発者のイベント RailsConf 2011がスタートしました。Rails開発者のDHHことDavid Heinemeier Hansson氏によるキーノートスピーチのレポートがDHH’s RailsConf 2011 Keynote Live-Blogged Hereにて公開されています。
今回のDHH氏のスピーチは「The Asset Pipeline and our Post-Modern, Hybrid, Javascript Future」と題したもので、来るべきRails 3.1の新機能紹介が中心となっています。が、今回はその内容ではなく、スピーチに使われたスライドのイラストにまつわるエピソードを紹介します。
スピーチのタイトルどおりに未来風(だけどちょっとレトロ)なパイプラインと宇宙船が描かれたこのイラストは、このスピーチのためにMike Rohdeさんという方が描かれたそうで、DHH氏に依頼されてからイラストを仕上げるまでの流れがブログで公開されていました。
この方、DHH氏が所属する37signalsの書籍 REWORKのイラストも担当された方だそうです(邦訳は「小さなチーム、大きな仕事」ですが残念ながらイラストは収録されていません)。
さて、今回DHH氏からはスピーチのタイトルとThe Jetsons風の宇宙船というイメージが伝えられ、Mike氏はまず、
- PenultimateというiPad用のスケッチソフト
- 自分の指
- Stylus Socks Pro
を使ってデジタルなスケッチを仕上げました。それをiPadからダイレクトにDHH氏に送り、コンセプトとデザインの大枠が決まったら、次はモレスキンとペンを使ってアナログなスケッチを作成、それをスキャンしたものをPhotoshopで仕上げる、という流れで完成させたとのこと。
ちなみにキーノートの本番は月曜日、依頼があったのが金曜日でしたが、DHH氏のツイートによるとどうやら日曜日には仕上がっていたようです。
最近は、クリエイティブ・コモンズな画像や有料の写真素材をスライドに取り入れる方が増えてきましたけれど、あえてオリジナルな手書きスケッチを取り入れてみるというのも目を惹いて面白いかもしれませんね。
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2011/05/23 at 10:03